Amazon アカウントが停止 or 閉鎖になった場合
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Amazonアカウントが停止or閉鎖になった場合
Amazon というプラットフォームを利用する以上、Amazon の規約は絶対です。
規約違反を繰り返したり、模造品を販売したりすると Amazon から警告メールが送られてきます。
万が一アカウント閉鎖となってしまった場合、その決済期間の売上金が購入者への保証予備金として 3 か月凍結されるほか、二度と同じアカウントで出品する事はできなくなります。
キャッシュフローがなにより大事な物品販売において、致命的なダメージとなります。
ここでは、そうなってしまった際の対処法を記します。
まず、アカウントの『一時停止』です
・アカウント停止…何らかの規約違反により出品者権限が一時的に停止されている状態。規約違反となった商品を出品取り下げたり、業務改善書を提出する事で再開可能な状態。
下記のような詳細な改善計画書を提出することでアカウントが復活する可能性が高いです。
【1,規約違反の内容】
[000-0000000-0000000]注文番号
(問題となった商品名)
上記の商品についての問題点を明確に記す。
【2,規約違反の原因】
問題の原因となった事象を明確に記す。
【3,具体的な改善策】
問題となった原因をどのように改善したかを明確に記す。
【4,改善策をいつ実施したのか?】
改善策の実施日時
【5,効果が出る時期】
改善策が現在有効に働いており、二度と同じ問題が起きない事を明確に記す。
【6,改善後は、どうなったのか?】当店スタッフの(問題となった原因)に対する認識も高まり、日々の業務のなかで常にアンテナを張っております。
今後当店から(問題となった原因)が御社サイトにて二度と発生する
事はないとお約束させていただきます。
【7,改善策実施責任者】
店舗運営責任者:○○○○
・アカウント閉鎖…規約違反を繰り返したり、業務改善書を送ってもアカウント再開の許可が下りなかったりした場合、アカウントは閉鎖となります。売上金は 3 か月凍結され、FBA 在庫は 3 か月以内にすべて返送処理しないと破棄されます。(マルチチャネルは可能です) この場合、まずアカウント再開となる事はないので、新しくアカウントを作成して在庫をなるべく早く売ってしまいましょう。
その他、クレジットカードの支払が滞る可能性が高いのでリボ払いに変更や、FBA 在庫のヤフオク処分などキャッシュフローをまずは第一に考えましょう。
※アカウントの再開に必要なもの
・Amazon に未登録の電話番号
・未登録のメールアドレス
・未登録の銀行口座
・未登録のクレジットカード
・未登録の住所
・新しいインターネット環境
・新しいログイン端末(PC、iPhone など)
上記すべてを新調してからアカウントの再登録を行いましょう。
中途半端に用意して登録しようとすると、すぐにアカウントが紐づけられて閉鎖となってしまいます。
アカウント作成に失敗すると、その際に登録した情報も使えなくなるため万全を期して挑みましょう。
Amazon はネット回線の IP アドレスや、インターネットの cookie などもすべて把握しています。
完全に別人であると思われないと再登録はできませんので慎重に行ってください。
アカウントの作成に成功したら、いわば一から再出発となりますが、以前に使用していた PC や携帯端末、ネット回線で新しいアカウントにログインしてしまうなどのうっかりミスには注意してください。
※各PCのmacアドレスは関係無いといわれていますが、個人情報である住所、名前、メールアドレス、電話番号、クレジットカード、口座情報、IPアドレスなど全てを変更しても、アカウントが停止になる場合、取扱商品が停止アカウントと一致していたか、停止になった時に使っていたPCにクッキーが残ったまま新規アカウントにログインすると、同一人物と判定される可能性が高いようです。
※アカウント作成のコツ
・Amazon に未登録の電話番号
Toones や IP 電話アプリ(ララコールなど)をつかい電話番号を変更することができます。今後の使い勝手を考えると新しく2台目の携帯電話を契約するほうが確実ですが、とりあえずアカウント作成するだけならばオススメです。
・未登録のメールアドレス
Gmail や iCloud など即席のメールアドレスで問題ありません。
・未登録の銀行口座
信用できる友人や家族の口座を借りましょう。自分名義でも同姓同名として登録できるとされていますが、万全を期すためには別名義のほうが好ましいです。法人名義をつくるというのもアリです。
・未登録のクレジットカード
V プリカで簡単に用意可能です。V プリカの支払は自分名義のクレジットカードで問題ありません。
・未登録の住所
登録に使用するのみですので、家族の住所などを使いましょう。
今後返品の際などに使用する在庫の返送先住所はこれまでの住所が使えないため、登録し
た住所の住人に『Amazon から荷物が届いたら送ってほしい』と頼んでおきましょう。
・新しいインターネット環境
IP アドレスで特定される可能性が高いので、新規でモバイル Wi-Fi を契約するのが安全です。また、新規アカウントでは新規回線だけを使うように注意しましょう。モバイル Wi -Fi 機器は再起動すると IP アドレスが変わるものとそうでないものがあるので、IP アドレスチェッカーなどを使用して IPアドレスが変わったのを確認してから再登録作業を行いましょう。
・新しいログイン端末(PC、iPhone など)
PC は初期化すれば安全ですが、初期化は都合が悪い場合、新規で PC を用意します。
モバイル Wi-Fi を契約する際に、キャッシュバックキャンペーンなどを行っている会社を利用しましょう。その場でキャッシュバックされた金額をつかって、新規の PC を購入するなど、単価の大きい仕入れが可能です。携帯端末でセラーセントラルにログインしたい場合などは格安 SIM や月額費用の安いスマートフォンを契約しましょう。
・在庫商品の水増し
停止となったアカウントと出品商品が重複しすぎると、調査対象となります。60%~90%程度の商品が重複している場合、新規アカウントで本や CD など出品が簡単な商品を自己発送で 100 品目ほど出品しておきましょう。
無在庫の場合、出品コメントには『通読不可』など絶対に買われない内容で記入しておくとよいでしょう。
せっかく作ったアカウントで商品が売れ出した 1 週間後に突然停止させられる事も多々あるので、万全を期した状態でアカウントを復活させ、一刻も早く販売を開始しましょう。