~準備編~

1章

それでは、実際に物販ビジネスを始めるのに必要なものをご紹介します。

 

この内容はPDFでもご覧いただけます。
②準備編

 

具体的には、『スマホとパソコン、インターネット環境』です。それだけあればビジネスは開始できます。

仕入れの際に車があれば便利ですが、便利というだけで必須ではありません。クレジットカードを持っているor 作れる人は少し有利です。

その理由を以下にご説明します。

【クレジットカードの用意】

まずは、仕入れを行う際や各種手数料の支払いにはクレジットカードを使います。

事業を行ううえでクレジットカードは今後重宝しますので、まだカードを持っていないという方はこの機会に申請しておきましょう。

 

①クレジットカードのメリット

・掛け払いが可能…極少の仕入れ費支払でもカードを使えば掛け払いが可能なので、預金や手持ち資金がなくとも仕入れを行うことが可能です。つまりカードの利用限度額=仕入れ可能額となります。

・ポイントやマイルがたまる…仕入れになれてくると、月に数 100 万円という額をクレジットカードで使います。そのポイントは月に数万ポイントにもなります。そのポイントで仕入れを行うもよし、マイルをためて旅行がてら遠征仕入れを行うのもありです。

・2回払いまでは分割手数料無料…なれないうちは2回払いにしておくとカードの支払がラクになります。手数料は無料です。しかし、2回分割した金額は翌月に繰り越されるため、次月の利用限度額が少なくなります。

 

②クレジットカードの支払日有効活用

クレジットカードには、末締め翌月 27 日払い・20 日締め翌月 10 日払いなどといったように、それぞれ締日と支払日が決まっています。

これをうまく利用し、締日の違う複数枚のカードを準備して置くことで仕入れ費用の支払い前に商品を売ってしまって資金繰りをする事が可能です。

例1)
末締め翌月 27 日払いカード・・・1/1~1/31 に使用→2/27 に支払い

例2)
20 日締め翌月 10 日払いカード・・・1/21~2/19 に使用→3/10 に支払い

※つまり、締日の次の日から使用するとキャッシュフローが良くなるという事です。

毎月 1 日~20 日までは月末締めカード、21 日~月末までは 20 日締めカードを使用し、2 か月以内に売れる商品だけを仕入れるといったようにキャッシュフローを考えて仕入れを行いましょう。

つまり、毎月 1 日と 21 日に仕入れるのが最も支払までの猶予が長いためキャッシュフローが良いと言えます。

お持ちのクレジットカードのそれぞれの締日と支払日をまとめてメモしておきましょう。

例)

・楽天カード:末締め翌月 27 日払い(毎月 1 日から使用する)

・エディオンカード:同上

・三井住友カード:15 日締め翌月 10 日払い(毎月 16 日から使用する)

・アメックス:20 日締め翌月 10 日払い(毎月 21 日から使用する)

このような感じで持っているカードの締日支払日をまとめておきましょう。

※オススメクレジットカード一覧

・楽天カード…審査が甘いことで有名なカード。ポイント還元率も高く、楽天ポイントは Joshin などの店舗でも利用可能なのでポイント仕入れがしやすい



・三井住友 VISA カード…日本では少ない 15 日締め指定が可能なカード。ポイントは電子マネーの ID に 1 ポイント 5 円でキャッシュバック可能。仕入れや普段の買い物がかなりお得になる。



・アメックス…基本的に限度額が設定されていないブランド。20 日締めが多いです。限度額がないといっても無限に使えるわけではなく、設定額というものが割り当てられています。設定額を超えてもある程度の額まで使うことができますが、突然ストップされる事もあります。30 万円の設定額で 120万までは使えた経験もあります。

2 回払いができず、基本的には 1 括払いのみなので、その事も頭にいれて使用しましょう。

・家電量販店のカード…ヤマダ電機やエディオンなどで他社クレジットカードを使うとそのお店のポイント還元率が下がります。その家電量販店のクレジットカードならポイント還元率は下がらないので、頻繁に仕入れを行う店舗のカードは作っておきましょう。

※クレジットカードが用意できない場合 Amazon セラー登録ができないので『V プリカ』というプリペイド式の

Visa を用意しましょう。登録後すぐにカード番号が作成され、その場でアカウント登録可能です。

チャージ額は最初は 500 円で構いません。セラー登録ができれば登録費用は売上金から差し引いてくれます。

『V プリカ』

http://vpc.lifecard.co.jp/

※クレジットカードの利用限度額が少ない場合、新しくクレジットカードを発行するのですが、審査に通らなかった場合は低金利(年利 1.6~2.0%)の日本政策金融公庫の融資を利用しましょう。現金を用意することで資金繰りが非常にラクになります。審査に関する書類のテンプレートもご用意可能です。

 

 

【配送業者との特約契約(後納契約)】

Amazon倉庫へFBA納品する際の手間と送料を軽減するため、郵便局や佐川急便などの配送業者へ『ネットショップを始めるので毎月160サイズのダンボールを30個程送りたい』と伝えましょう。

運送料が割引され、一か月分をまとまて請求書での支払いとなります。

営業担当の方が来て見積もりをしてくれますので、120~160 のサイズを安くしてもらえるように交渉しましょう。

ダンボール1個当たりの送料が長期的に見るとかなりの経費削減に繋がります。

特約契約手続き完了まで1カ月ほどかかるので、最初はFBAパートナーキャリアを使うと良いです。

※FBA パートナーキャリア…Amazon 倉庫までの配送料金を Amazon が建て替えてくれるサービス。着払いで FBA 納品ができ、配送料は売上金より差し引かれる。普通に配送するよりちょっと安いですが、後納契約をしておいたほうが後々ヤフオクやメルカリに販路を広げた際の配送時にも役立つので、契約は必ず行いましょう。

※現在、パートナーキャリアによるFBA納品の際『送料無料キャンペーン』が実施されています。

後納契約はヤフオク等での配送に使用し、FBAを積極的に利用しましょう!

【Amazonセラーセントラル登録】

Amazon出品者が納品や在庫管理をするサイト

販売サイト利用に関する規約はこちらで確認ください

https://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=1085374

【大口出品(有料)】では月額費用がかかりますが販売手数料が割引されるほか、取り扱える商品カテゴリが増え、代引きやコンビニ支払いなど購入者の支払選択肢も増えるため、売り上げも増加します。小口・大口はいつでも変更可能ですが、月に50個以上の商品を売るのであれば手数料が安くなる分、大口出品のほうがお得になります。

(50個はすぐに売れるので大口が基本です)

http://services.amazon.co.jp/services/sell–on–amazon/services–overview.html

 

 

【プライスター登録】

出品した商品をAmazonの価格変動に合わせて24時間自動で価格を最安値に変更してくれる外部ツールサイトその他にも仕入れ値管理や利益計算なども自動で行ってくれるので、出品したあとはこのプライスターにすべてお任せでOK。圧倒的に作業時間の短縮が可能。登録後30日間は無料です。

http://www.infotop.jp/click.php?aid=283299&iid=54813

出品商品の登録・管理時に使用。

マニュアルに沿ってAmazonセラーセントラルと連携させる。

【プライスターマニュアル】

http://capsule–z.net/pricetarhelp_jp/?p=5

このプライスターを使えば何百~何万点という商品を自動で管理してくれます。

月額5,800円かかりますが、24時間価格を最安値に自動変更してくれるので、圧倒的に売り上げが伸びる必須ツールです。FBAのシステムと併用する事で自動販売システムが完成します。

なにより商品を売って回転率を上げることが第一歩です。プライスターを使って最安値で売り切ってしまうことは資金の少ないうちは鉄板の攻略法と言えます。

【プライスター登録フォーム】

http://www.infotop.jp/click.php?aid=283299&iid=54813

 

 

 

2章

【仕入れアプリのインストール】

仕入れ専用アプリ(無料)を用意しますiPhone…[せどりすと]アンドロイド…[せどろいど]など

(有料版などいろいろ種類がありますが、とりあえず無料版で構いません)

その他にも、アプリ検索で『せどり』と入力すれば沢山出てきますので、お好みのアプリを使用してください。

インストールが終われば、まずこの仕入れアプリの設定を行います。

以下では『せどりすと』を例にご紹介します

【せどりすと設定画面のオススメ設定】

最初はこの通りに設定し、後から自分の使いやすいようにカスタマイズしてください。

[アプリの使用にAPIの設定が必要な場合]

アプリの中にはAPIというものを入力しなければ使用できないものもあります。

その場合、以下の手順でAPIを取得してください。

設定方法は下記の手順になります。

http://www.sedolist.info/api-mode/

設定が終わったら、アプリを使って商品バーコードを読み込みます。

・現在の Amazon 新品,中古それぞれの最安値が表示されます(全アプリ共通)
・新品最安値から手数料 15%を引いた粗利が表示されます(せどりすとの場合)
つまりこの粗利金額より安く仕入れる事が出来れば利益が出せるという事です。表示された粗利金額が仕入れ値より 20%以上高い商品を仕入れましょう。例)仕入れ値 10,000 円の場合、粗利 12,000 円以上商品タブ下部には、それぞれモノレート検索・Amazon 商品ページ表示・プライスチェック検索の項目が用意されている。(せどりすとの場合)

粗利金額が高い商品を見つけたら、仕入れる前に必ず次ページの『モノレート』のグラフで売れ行きを確認する事。売れない商品は絶対に仕入れてはいけない。

※モノレートグラフは緑色が新品、オレンジが中古の最安値を表しています。

※グラフ下部に、グラフを数字で表したものもあるので、視覚的に分かりにくい場合はこちらを確認する。

Amazon 手数料

このアイマスクは 2/14 にヤマダ電機にて 2,160 円で購入し、2/25 に 4,200円で販売した商品です。

この商品は単価が安いですが、30 個購入し 3 か月で売り切ったため、1,259円×30 個=37,770 円の利益になりました。

逆に単価が高い商品を狙えば、一つの商品で 15 万円を稼ぎ出す事も可能です。

 

 

※仕入れ基準まとめ(ここが 1 番大事です)

先述のプライスターを使う事で24時間常に自動で最安値出品者と同額で商品を出品する事ができます。

そうすることで商品は安い順に売れていくので1/2の確率で自分の商品が売れます。

そのことから、『出品すると1番か2番目には自分の商品が売れる』という事が予想できると思います。

これが1か月で2回以上売れている(ランキングが反応している)商品だけを仕入れる理由です。

これらの商品をクレジットカードで締日翌日に仕入れた場合、商品代金の支払日が1か月半~2か月先ですから、その商品の販売チャンスが仕入れ代金の支払いまでにおよそ4回あるという事になります。

つまり『1/2の確率が4回あれば、ほぼ間違いなく支払より先に売れるから仕入れましょう!』という事です。

このように、商品は感覚で仕入れるわけではなく、確実なデータと確率論を使って行います。

初心者の方は、同じ商品を複数購入する場合少なめ(1~2個程度)にしておけばまず失敗することはありませんので安心してください。

そうする事で購入してから売れるまでの間隔を掴めるようになれば、自身のキャッシュフローに見合った商品数を購入できるようになっているはずです。

次に、買ってはいけない商品は以下のような商品です。

左の商品のように 3か月で 3~4 回しか売れていない商品は高確率で不良在庫となるので、最初は仕入れてはいけない。

最初はとにかく回転率重視で仕入れることが成功の近道です。

同じ商品を複数個購入する時も注意が必要です。

その商品が年間に売れる個数は決まっているので、クレジットカード支払前に売り切る事ができる or仕入れ値以上の

利益が見込める個数に最初はとどめておきましょう。

最初は気にしなくても大丈夫ですが、なれてくると出品者の増加にも目を配るといいでしょう。今後値下がりする可能性があるかどうかも、このグラフで判断可能です。

左の商品は売れ行きは問題ないのですが、現在の5,800 円という価格設定では売れていません。

このグラフから、この商品は 4,000 円で売れる商品というのが分かります。それは価格 5,800 円の時にランキング推移が反応していないからです。

このような商品は仕入れアプリでバーコードスキャン時には現在価格 5,800 円から 15%を引いた粗利 4,900 円が表示されてしまいます。

しかし、実際に売れる価格は 4,000 円程度ですので、3,400 円の粗利となります。

実際にその商品が売れた(ランキンググラフが反応した)時の価格を確認することが大事です。

・1か月に2回以上売れている商品だけを仕入れる

・その商品が売れている相場を確認してから仕入れる

この二点をかならず守り、仕入れをおこなってください。これが何より大事なです。また、商品単価についてですが『1,000円の商品の場合でも1,000,000円の商品の場合でも大事なのはこのグラフだけ』です。

たとえ100万円の商品であっても、20%以上の利益が出て月間2回以上売れているのであれば仕入れ対象となります。

むしろ1,000円の商品を1,000個買うよりもリスクは非常に低いのです。

一つの商品が年間に売れる個数は決まっているので、同じ1000個なら1000個違う種類の商品を仕入れるほうがキャッシュフローは当然ながら良くなります。

そこが卸売り等にはない転売のメリットでもあります。中国輸入などのように大量に同じ商品を買い付けるのは非常にリスクが高いのです。

転売では、広く浅く仕入れを行えるため、商品の種類を増やすことでリスク分散が可能となります。

極端な例ですが、月に2回しか売れない商品を1,000個仕入れた場合、その商品を売り切るのに40年以上かかることになってしまいます。

同じ商品を多数仕入れる際には売り切るまでに必要な時間を計算し、資金がショートしないよう注意しましょう。

【まとめ】

モノレートグラフを確認することの大事さをお伝えしましたが、逆に言うとこのグラフの見方さえマスターしてしまえば『確実に高く売れる商品だけを資金力に応じて仕入れることが可能』となります。

普通、商売を行ううえで最も未知数である『見込み客と相場感覚』が、このグラフに集積されています。

ある意味商売において反則ともいえるこのグラフは、すべての転売で生計を立てている人にとって最大の武器なのです。

http://mnrate.com/

ここの検索欄に商品名かJANコードもしくはASIN(Amazon商品個別番号)を入力し送ってください。

 

 

【最後に】

プライスターなどの月額費用がかかるものは、無料のお試し期間が存在します。

この無料期間のうちにまずは仕事帰り、休日の買い物ついでに仕入れアプリを開く事から始めましょう。

手あたり次第に商品をスキャンしていても案外儲かってしまうのが『せどり』です。

(確実に高利益を生み出す商品の仕入れ方法や仕入れが容易な場所も当プログラムコンサルティング生には公開しています。)

そして実際に商品が販売できて利益が出ることが確信できたなら、あなたはもうスタート地点に立てています。

次回は実際に出品する際の作業についてお教えします。